超音波画像診断装置を使った検査とカテーテル検査
心臓の状態を確認するときに行われる検査にはいろいろなものがあります。
中でも一般的なのが超音波画像診断装置によるエコー診断です。
超音波は体表から体内に向けて発射されて、反射を読み取ることでその形を確認することができます。
心臓も超音波によって動きがリアルタイムに把握することができます。
そのため大きさや壁の厚み、形状までも視覚的に確認することが可能です。
またドップラー効果を利用した超音波画像診断装置では、血液の流れる方向までも見ることができます。
カテーテル検査もよく行われる方法の一つです。
細い管を血管内に入れて心臓まで到達させて、血管の細さやつまりなどを確認できます。
心筋梗塞は冠状動脈が細くなることで発生するので、このような検査が欠かせません。
弁逆流が発生しているようなケースでは、造影剤を投与して、観察しながらカテーテルを移動して、血管の状態を確認します。
場所や状態が視覚的にわかるので、治療に役立てることが可能です。
超音波画像診断装置で下腿における血管の状態を確かめる
超音波画像診断装置は体の表面から超音波を流すことによって、その情報をコンピューターが解析をすることで体内部の状況を調べられる機器です。
この超音波画像診断装置のメリットは放射線を使う検査機器と違って振動を感知して調べるので、臓器や血管の内部も確認することができる点になります。
そんな超音波画像診断装置が活躍するのが、整形外科において下腿を調べることです。
下腿はひざから下の足の部分を指しますが、この部分は体上半身の体重と重力の影響を受ける場所なので全身の中でも特に血管に対する負荷が多い場所になります。
血管への負荷が限界を迎えるうえで生じる症状が脈瘤であり、これは血管の中にある血液を押し出す弁がうまく機能しなくなることで本来排出されるはずの水分などの老廃物がたまってしまう状態です。
この状態になると血管が膨れてしまい見た目が悪くなるだけでなく、症状が重くなると神経を刺激して激痛が走り歩行困難になります。
この症状の厄介なところはある程度進行しないと確認できないことですが、超音波画像診断装置は血管内部を調べられるので早期発見が可能となり完治率が上がります。